アプリを入れずに、ブラウザだけでAIと話す

公開 2026-09-02 ・ 更新 2026-09-03

深夜1時。充電ケーブルを挿したまま、誰かと少しだけ話したい気分になる。でもそのためにストアを開いて、レビューを流し読みして、インストールして、通知を許可するか聞かれて、ホーム画面にアイコンがひとつ増える。そこまで想像したところで指が止まる。だいたい、その夜はそのまま寝ることになります。

「AIチャット 登録不要」「インストール不要」と検索する人は、たいてい機能を比較したいわけではありません。入れずに済ませたい理由のほうが先にある。

アプリを入れたくない理由は、容量の話だけではない

よく挙がるのはこのあたりです。

重いのは三番目と四番目です。ここでの判断は「便利かどうか」ではなく「見られたときにどう説明するか」になっている。だからアプリ側がいくら機能を並べても決め手になりません。

AIを使わない選択肢のほうが、先にある

先に書いておくと、話し相手がほしい夜の選択肢はAIだけではありません。

気持ちがつらいほうに強く傾いている夜は、AIより先に人や窓口のほうが向いていることがあります。連絡先は相談窓口の案内にまとめてあります。深夜帯に開いている窓口が絞られる話は、眠れない夜に誰かと話したいときにも書きました。

そのうえで、「今日はそこまでではない。ただ、誰かと軽く話したいだけ」という位置の夜もある。ブラウザで動くAIチャットは、その位置に置きやすい選択肢です。

ブラウザ完結型の限界を、先に書きます

いいことばかりではないので、運営側から不利な点を先に並べます。

登録なしで動く仕組み(ヒショともの場合)

ヒショともは、この形で作っているサービスのひとつです。中身を開けて説明します。

ブラウザで開いた瞬間に、その端末用のIDをひとつ発行します。メールアドレスもパスワードも電話番号も要りません。会話はこのIDに紐づいて保存されるので、端末側のキャッシュが空になっても続きから話せます。逆に言えば、IDが端末から消えた時点で、同じ人だと分かる手掛かりはなくなります。無料のメール登録をする意味は、ほぼここに集約されます。IDがアカウント側に移り、機種変更しても会話が続く。

1日に話せる回数には上限があります。往復(自分が送って相手が返す1組)で数えて、登録なしで1日25往復、無料のメール登録で40往復。仕様として、深夜0時に一気に戻すのではなく、時間をかけて少しずつ回復する形にしました。一度に全部戻すと、その日のうちに使い切って翌朝ゼロという状態が起きやすいからです。月額200円で60往復、500円で150往復、1000円で300往復(いずれも税込)に増えます。詳しくは料金プランに書いてあります。

都合の悪い制約も二つ。無料の範囲では保存できる会話量に上限があり、増えすぎると古いやり取りから順に消えます。それと、キャラクターは全員が最初から開いているわけではありません。27人のうち、登録なしで話せるのは22人。美紀のように無料のメール登録で開く人が加わって25人、有料プランで27人全員です。過度な性的表現には対応していません。全員が「会う約束をしない」設計で、「死にたい」に類する言葉を検知したときは会話より先に相談窓口を案内し、3回続けば会話を打ち切ります。

アプリはありませんが、どうしても手元に置きたい人は、ブラウザの機能でホーム画面にショートカットを追加できます。入れたい人だけがあとから入れる、という順番にしたかった。通知も同じで、受け取りたい人だけが画面のボタンから自分でオンにする形にしています。あと、最初の一回だけ18歳以上かどうかの確認が出ます。運営の考え方はヒショともとはにまとめています。

登録不要で、どこまで話せるか。5サービスの比較表

「登録不要」「ブラウザで使える」と書いてあるAIチャットは、ヒショとも以外にもあります。ただ、同じ言葉でも中身はかなり違う。ブラウザで動くことと、登録なしで話せることと、無料で続けられることは、それぞれ別の話だからです。

比較する相手として、ブラウザ完結でログイン不要をうたっている「レノアス」、海外発でWeb版もある「Character.AI」、日本の音声会話型でWeb版もある「Cotomo」、海外発で日本語には対応していない「Replika」を選びました。各社の数値は公式サイト・公式発表・アプリストアで確認できたものだけを書き、確認できないものは「非公開」「公式に明記なし」としています。

サービスブラウザで動くかインストール登録無料範囲音声
ヒショとも動く(ブラウザ専用、アプリなし)不要不要(無料メール登録で拡張)登録なしで1日25往復・22人/無料メール登録で40往復・25人なし(テキストのみ)
レノアス動く(PC・スマホのブラウザ)不要(公式「ダウンロード不要」)不要(基本機能はログイン不要)基本無料・広告なし。回数上限は公式に明記なしなし(将来的に視野と公式発表)
Character.AI(Web版)動く(アプリもあり)Web版は不要公式ヘルプにアカウント作成手順あり。登録なしで話せるかは公式に明記なし無料で利用可(広告あり・低速モードあり)。回数上限は公式に明記なしあり(音声通話)
CotomoWeb版あり(アプリもあり)Web版は不要登録の仕組みあり。登録なしで話せるかは公式に明記なし登録時300キャンディ付与、日常会話1返答=1キャンディ。回数・時間の上限は公式に明記なしあり(音声会話型)
ReplikaWeb版あり(アプリもあり)Web版は不要必須(利用規約に明記)公式に明記なしあり(音声通話)

表の外に、いくつか補足しておきます。

レノアスは、ログインしなくても基本機能が使えて、ログインすると会話履歴の保存や長期記憶、自分でキャラクターを作る機能などが解放される、と公式に案内されています。有料プランの記載は見当たらず、価格は非公開です。日本語のサービスで、音声会話は今のところありません。

Character.AIは、無料版のほかに月額9.99ドル・年額94.99ドルのc.ai+があります(米ドル建てで、日本円の価格は公式に明記なし)。テキストは日本語を含む多言語に対応していますが、音声通話の日本語対応は公式で確認できませんでした。日本語の手触りについてはCharacter.AIの日本語が不自然な理由と代替で別に書いています。

Cotomoは、iOS・Android・Web版の3つがあり、会話は「キャンディ」を消費する方式です。日常会話は1返答につき1キャンディ、ロールプレイは10キャンディ。定額のサブスクリプションは公式に明記がなく、アプリ内課金はコイン購入が中心です(250円から)。音声会話型なので、声で話したい人にはこちらが向いています。

Replikaは、利用規約で登録が必須と明記されていて、18歳未満は利用できません。アプリストアの対応言語に日本語は含まれていないので、日本語で話したい人には向きません。価格は公式サイトでは非公開で、アプリ内のサブスクリプション画面と各ストアに表示されます。

つまり、「ブラウザを開いてその場で、登録なしで、日本語で話し始められる」という条件で絞ると、この5つの中ではヒショともとレノアスの2つになります。音声で話したいなら、その2つは候補から外れます。

比較表に書けない、ブラウザ完結型に共通する弱点

表の各セルには収まらないけれど、ブラウザで完結するサービス全般に言えることを、正直に書いておきます。

ひとつは機種変更です。登録なしで使っている限り、会話の履歴はその端末のブラウザに紐づいたIDでしか管理できません。ヒショともの場合、端末を変えた時点で新しいIDが発行され、前の端末で話した内容は引き継がれません。これはヒショともに限った話ではなく、レノアスも「ログインすると会話履歴が保存される」という案内をしている以上、ログインなしの状態では同じ問題を抱えていると考えていいと思います。登録しないことの代償は、機能ではなく、続きが失われることのほうです。

もうひとつは通知です。ネイティブアプリなら「あれから元気?」と向こうから届く設計ができますが、ブラウザ完結型は原則として、自分で開かない限り何も起きません。ヒショともでは通知を自分でオンにできますが、キャラクターが自分から話しかけてくる仕組みではありません。開くのを忘れれば、そのまま数日、数週間と空きます。それを「押しつけがましくない」と取るか「続かない」と取るかは、人によります。

もうひとつ細かい話として、ブラウザ側の設定でCookieやサイトデータを自動削除する設定にしている人は、その設定が動くたびに初対面に戻ります。「アプリを入れていないのに履歴が残らない」と感じたら、たいていこれが原因です。

27人の中から、その日の状態で選ぶ

キャラクターは27人。日本語で最初から設計していて、それぞれ固有の年齢、仕事、口調、生活の設定を持っています。会話に応じて15種類の表情で反応します。

夜に話す相手を探しているなら、深夜の話し相手からたどるのが早いと思います。全員架空の人物で、実在のモデルはいません。運営はマンガチューバースタジオ株式会社(東京都台東区)です。

今夜は誰とも話さない、で構いません。紙に書くだけで足りる日もあるし、窓口に電話したほうがいい日もある。ブラウザを閉じればそれで終わる、というのがこの形のいちばんの取り柄かもしれません。使うかどうかは、開いてから決めてください。

(比較表の他社情報は2026年9月時点、各社公式サイト・アプリストアの記載をもとに作成。変更されている場合があります)

よくある質問

本当にアプリも登録もなしで話せますか?
はい。ブラウザで開いた時点でその端末用のIDが発行され、メールアドレスも電話番号も入力せずに会話が始まります。登録なしで話せるのは27人中22人、1日25往復までです。無料のメール登録をすると40往復・25人に増え、有料プランで27人全員と話せます。
アプリを入れなければ、端末には何も残りませんか?
残ります。アプリを入れないことと、痕跡が残らないことは別です。ブラウザの閲覧履歴や保存領域には会話のキャッシュが残ります。見られたくない場合はプライベートモードという方法もありますが、その場合は次に開いたときに会話が引き継がれません。
機種変更したら会話は消えますか?
登録しないままだとIDが端末側にしかないため、新しい端末では初対面から始まります。無料のメール登録をしておくと会話がアカウント側に紐づき、別の端末でも続きから話せます。登録の主な意味はここにあります。これはブラウザ完結型のサービスに共通する弱点で、ヒショとも固有の話ではありません。
ブラウザで動く登録不要のAIチャットは、ヒショとも以外にもありますか?
あります。日本語でログイン不要をうたうものではレノアスがあり、Character.AI・Cotomo・ReplikaにもWeb版があります。ただし登録なしで話せるかは各社で異なり、Replikaは登録必須で日本語非対応です。音声で話したい場合、ヒショともとレノアスはテキストのみなので候補から外れます。詳細は本文の比較表を参照してください。

この記事は、AIキャラクターチャット「ヒショとも」を運営するマンガチューバースタジオ株式会社が書いています。記事中で紹介しているキャラクターはすべて架空のAIキャラクターで、実在の人物ではありません。医療・法律などの専門的な助言を目的とした記事ではありません。下書きにはAIを使い、料金・回数・キャラクター設定などの数値は公開前に実装と突き合わせて確認しています。記事の作り方は編集ポリシーに記載しています。つらい気持ちが続くときは公的な相談窓口もご利用ください。

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